技術系

先輩社員インタビュー 技術系K.IK.I
合樹・着材第2事業部 技術統括部
2015年度入社/工芸科学研究科 高分子機能工学専攻

入社動機色彩を樹脂製品に与え、世の中を彩る仕事。

大学院で高分子物性について学び、合成樹脂に付加価値を与える仕事に興味がありました。就職活動をするなかで、合成樹脂に彩りを付与する着色剤を手がけている当社を知り、世の中に必要不可欠な色彩というものに惹かれていきました。私も世の中を彩ることで社会に貢献していきたい、そう思ったのが入社の理由です。

仕事内容製品開発の成功を信じ、難易度の高い開発テーマに挑む。

私の所属部署では、合成樹脂用の着色剤や機能性付与材料を開発しています。私の担当は新規樹脂向けの着色剤で、CCM(コンピュータ・カラーマッチング)と連動させたベースカラーシステムに使います。このベースカラーシステムとは、基本色の着色剤を組み合わせることで多彩な色を表現できる仕組み。基本色を混ぜ合わせてさまざまな色を出すという点では絵の具とイメージが近いのですが、目標の色をぴったり出すのは簡単ではありません。CCMのシミュレーション通りの色を安定して再現するためには、着色剤中の顔料を高いレベルで均一に分散させる技術が重要なのです。難易度の高い開発テーマの一員に加えてもらい、先輩方から学びながら日々、試作と評価に励んでいます。

ある1日のスケジュール
8:30出社
8:40部内ミーティングで仕事の情報を共有
9:00開発テーマ会議。進捗報告と方針協議
10:30午後の試作に備えて装置・材料を準備
12:00昼休み。同期の仲間と社員食堂でランチ
13:00材料メーカー様と打ち合わせ
14:00新製品の試作。配合を試しては評価する
16:30試作結果まとめ
18:00退社
作業風景

仕事の
やりがい
多くの人と協力し合い、世の中にないものをつくり上げる。

新製品開発では、要求性能を満たす製品の基本設計から量産方法の標準化まで一連のプロセスに携わります。仕事内容が多岐にわたるため、技術部門だけで完結するものではなく、営業や品質保証、製造など社内の関係部門と密に連携することはもちろん、お客様や材料メーカー様との情報共有も大切です。お客様に採用していただける製品を設計するには、最終製品の使用環境、顔料などの材料、量産設備など、製品に関わるさまざまなことを把握しなければなりません。私はまだまだ経験不足ですが、所属部署の先輩や上司、関係部門の方々の助けを借りながらも考え抜いて製品をつくり、それが採用された時の喜びは言葉では表現できないくらいです。世の中にないものをつくり上げていくことが、製品開発の何よりもおもしろいところだと思います。

大日精化の
魅力
みんなと相談でき、意見を出し合える環境が心強い。

気兼ねなく相談できる職場環境だと感じています。製品開発は新しいことへの挑戦なので、想定通りに進まないのが日常で、うまくいかなかった原因が自分ではわからないこともたびたび起こります。そんな時、先輩方や上司がどんなに忙しくても親身に向き合ってくれることで、解決の糸口を模索することができ、安心して仕事に打ち込めます。困った時はみんなで意見を出して良いものをつくり上げようという雰囲気があります。

今後の目標知見を深め、社会に役立つさまざまな製品を開発する。

入社当初から着色剤開発テーマのメンバーとなり、事業の基幹技術について深く学ぶことができました。とはいっても、当社の幅広い事業領域や用途分野からすれば、まだ一部に過ぎません。まだまだ分散・加工技術について多く学び、かつ経験を積んでいく必要があります。今後もさまざまなテーマを担当することで知見を深め、広く世の中で使用される着色剤を開発していきたいです。