ハイテク&カラー 大日精化工業株式会社

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色彩技術

色は視覚によって感知される人間の感覚世界の現象ですが、科学の発達に従って、感覚量を計測し、デジタル化することにより、日常生活や生産活動の中で利用可能な技術が、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚などの分野で進歩しています。

色の認知は、人間では眼と脳の働きによって、800万色程度まで識別されると計算されています。質感を組合わせると無限大に広がることになります。

色は測定できます。種々の色彩計が生産や研究の場で使われています。人間の眼の代わりに色彩計、脳の代わりにコンピュータを用いて、目的とする色の処方を瞬時に求める、コンピュータ・カラーマッチングのプロセスを紹介します。

コンピュータ・カラーマッチング(CCM)

工業製品の色は、市場のニーズに応じて絶えず新しくなっていくために、新色の色配合をつくる作業が頻繁に行われています。以前は調色作業を人が色見本を見て、使う原色を選び、経験や過去の例を参考にして顔料配合を考え、着色見本を作り、色見本と見比べて色が合うまでその工程を繰り返す方法をとっていました。
コンピュータ・カラーマッチングは、その合理化のために、色彩計で色見本を測り、コンピュータにより配合計算を行う方法です。最近では、インターネットを経由したCCMや色彩管理システムも行われています。

下図は12色の原色を用いた合成樹脂の調色システムの例です。

コンピュータ・カラーマッチング(CCM)